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2009年02月07日

●【報告】子どもの参加ファシリテーター入門ワークショップ

~子ども活動の支援者の技術・役割・姿勢を考える~

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 2月7日(土)10:00~16:00、国立オリンピック記念青少年総合センターに於いて、遠くは北海道の札幌からの参加者を迎え、スタッフを加えて17名の参加で開催しました。

【はじめに】ファシリテーターの林 大介さんと長谷部 真琴さんから今回のワークショップの流れと今日の目的の確認として、①自己理解から他己理解そして相互理解へ ②子どもの権利条約からみた子どもの権利 ③子どもとおとなの人間関係のあり方 ④ファシリテーターについてお互いに楽しく、できるだけ参加して、一人ひとりを尊重して学んでいきましょうと紹介を兼ねての説明がありました。

【プログラム】参加を促進するための多様な手法のなかから、アクティビティ①「一番○○な人は?」「仲間づくりゲーム」「○○と××、どっちが好きそう!?」「部屋の四隅」を用いて「好きな季節」「犬派と猫派」などのテーマでアイスブレーキングを兼ねての意見交換をしたり、他人から見える自分の第一印象を知り、お互いを知り合って、思い込みに気づくなどのワークを行いました。アクティビティ②「子どもの参加の意味と意義」から子どもとおとなの強みと弱みに4分割して、参加者の意見を出し合いました。アクティビティ③1枚の写真を利用しての「子どもの思いを聴くとは?子ども参加の意味を深める」では聴くことの意味、積極的に聴くために心がけるべきこと、おとなが子どもの声を聴かないときはどんな時?子どもの思いを聴くために必要なことは、なぜ子ども参加が必要なのかについて参加者と意見交換をしました。最後にファシリテーターの役割、技術、資質、子どもとの向き合い方、支援と指導の違い、支援にとって必要な要素についてのまとめがありました。

【参加者の声】(抜粋)
・さまざまな団体からの参加者のさまざまな考えが伝わってきてよかった。
・子どもの意見を聞くとき、「待つ」事が大切だけど、どのくらいまてばいいのかなぁ…。
・子どもたちのことを思い、又、大人を思う子どもたちがたくさんいて、権利⇒あたりまえ、が多くの人々に理解してほしい。
・いろんなスキルを勉強することができました。
・人によって立場が違い、考え方や意見交換ができてよかった。
・今おわって感じることとしては、概念とか子ども参加について、すでにどこかでWSを受けてたりすると、同じようなのをしただけという感じがしたので、もう少し「ファシリテーター」というテーマにしぼってもらえたらよかったかと…。
・ふとしたギモンですが、いただいたレジュメの半分くらいしかできてなかったのでは??ファシリテーターという定義がむずかしいというのはわかりますが…う~ん、ちょっともやもやしてます…スミマセン。
・子どもの参加について、さまざまな団体や職場が関わって取り組んだり、取り組もうという動きがあることがわかりました。それ自体新鮮でした。
・ファシリテーターには、いろいろなスキルがあるものの、やはり、多様なファシリテーターがいてこそ、子ども参加の可能性が広がると思います。このため、一定のスキルの習得による質の確保と多様性の確保という2つの方向性をあわせて追求する必要があると思いました。
・環境や貧困問題以外に、子どもたちについても熱心に取り組んでいる方がたくさんいることを知って新鮮でした。問題を世界中で協力して解決するといった、大きな規模の話はよく聞きますが、「地域」という身近な単位も大切だとわかりました。本日考え、感じたことは、親になった時にも役立ちそうです。このような場をありがとうございました。
・見事なファシリテーションで豊かな人間関係と豊かな学びができました。参加者それぞれが存分に語りあえたと思います。もちろん、時間の制約内でですが。有難うございました。
・子ども参加をひき出すファシリテーターへの道は遠いかもしれませんが、楽しさは想像できました。少しずつ体感する機会を増やして、一緒に参加できるようになりたいです。本日は楽しかったです。ありがとうございます。